煉獄杏寿郎最推しの女が無限列車に乗車した話

10月16日待ちに待った、劇場版鬼滅の刃無限列車編が公開された。

煉獄杏寿郎最推しの女が映画を観た感想を書こうと思う。

 

⚠️ここから先は本誌や単行本のネタバレも含むのでアニメや映画のみの方は自己判断で読み進めてください。また、個人の感想、考えなので解釈違いなどもあるかと思いますが、こんな風に思ってる人もいるんだな〜くらいで見てください。

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鬼滅の刃を好きな方はもちろん、煉獄杏寿郎が好きな方にとってはこの無限列車編は精神的にダメージを受ける回だと覚悟して劇場に足を運んだことでしょう。また、初めて見た方も見終わった頃には涙を流したり胸が苦しくなった人がいたのではないかと思います。

 

10月16日仕事を切り上げて逸る気持ちを抑えながら映画館へと向かった。チケットを握りしめてシアターの中に入り、着席した後も胸がドキドキして正直生きた心地がしなかった。

映画の予告を見ている間もハンカチを握りしめ、彼らの活躍を今か今かと待ち望んでいた…そして何より、早く煉獄さんの顔を見たい…わたしの中の夢女が旦那に会いたくて会いたくて堪らなくて、暴れ出しそうだった。(夢女の呼吸 壱の型 脳内結婚)

 

-冒頭-

映画が始まってすぐ、『うわっ…ここから始まるのか…』そう思った。

本誌や単行本を読んでる方ならわかると思いますが、お館様、産屋敷耀哉様は足腰が立たなくなり床に伏せてしまわれるまで亡くなった隊士(子どもたち)のお墓参りは欠かしたことがなく、また隊士の名前や生い立ちなどを全て記憶していらっしゃいます。

そのシーンをまさか冒頭の部分に持ってくるとは思っていなかったので、お館様の声を聞いた瞬間この情報が駆け巡り、胸がキュッと苦しくなって嗚咽が漏れそうになった。お館様ァァ…(ちなみにこれは単行本16.19巻に記載されています。)

お館様があまね様の手を握りながら『いつまでここに足を運ぶことができるかな』って、この先が短いのだと自分で感じていて、くそっ…もっとその命の灯火を燃やしてくれぇ…とスクリーンを見つめながらマスクの下で下唇を噛んだ。

 

-無限列車へ-

場面は変わり、無限列車に乗車するかまぼこ隊。

ここ、オーケストラバージョン?で主題歌『炎』が流れてくるじゃないですか!!!!

事前にダウンロードして聴いて歌詞もある程度把握していたので、(いや、無理なんだけど。これから推しがあんなことになるの耐えられないかもしれない。)って序盤からフルスロットルで私の涙腺は稼働していた。

 

私は煉獄さんと善逸も推しているのですが、善逸と伊之助のあの漫才コンビみたいな関係本当いいですよね…。伊之助役の松岡さんも仰ってたんですけど、炭治郎たちと出会って共に切磋琢磨しあって行くうちに、身を預けるというかすごく成長しているのが見えてくるんですよね。ほわほわが嬉しい気持ちって自覚してないのがまた母性本能くすぐってくる。

 

-炎柱 煉獄杏寿郎との対面-

さて、乗車したかまぼこ隊はやんややんや騒ぎながら煉獄さんの元へと向かう。

『うまい!!!!!(120dB)』私もビビって座席から数ミリ飛び上がりました。

無限列車乗らないでえぇぇぇえええ!!!と思いながらここ(劇場)に来たのに、牛鍋弁当食べながらうまいうまい言っている煉獄さんを見たら『かわいいねぇ〜☺️牛鍋弁当お腹いっぱい食べさせてあげる』という孫を可愛がるおばあちゃんみたいな感情になった。くそ…本当、乗って欲しくないのに牛鍋弁当大量に食べてる煉獄さん見たくなってしまう…かわいい…煉獄さんが何かを食べてる姿ってここでしか見ることができないんですよね…もっと美味しいもの食べてわっしょいわっしょい言っている姿を見たかったなぁ…

煉獄さんが炭治郎に『ここに座りなさい』って座席をトントンして隣に座るように促してるの控えめに言ってもやばくないですか…?

え、自ら隣に座るように促したの…ありがとう…

てか、終始後ろ姿見れるじゃないですか。煉獄さんの結われた髪をわたしは掴んでもしゃもしゃしたい。(510回目の思い)

 

2人の会話の中で一瞬出てくる回想シーン炭治郎父がヒノカミ神楽を舞っているのすごく綺麗ですよね。流れるような滑らかな舞。こんな綺麗な映像を作成してくれたufotableさん本当にありがとうございます。

 

-下弦の壱の血鬼術-

暗転し、鬼の気配を察知した煉獄さんたち。

さっきまで牛鍋弁当を大量に食べて、どこを見ているの分からない感じで炭治郎と話していたのに、一瞬にして空気が変わりましたよね。伏した目をあげるあの描写、かっこいい…ウッッ(発作)

煉獄の赫き炎刀を抜き、一瞬にして鬼の首を切る煉獄さん。この炎の空気を纏うときに流れ出すBGM天才すぎません!!??!めちゃくちゃかっこいい…推し贔屓目に見てもかっこ良すぎる…牛鍋弁当大量に食べてるだけじゃないんだ…いや、抜刀のシーン煉獄さんに限らずかっこ良すぎません!!!?あの構えから左手で鍔をカキンてするところ巻き戻してリピート再生したい。

 

漫画では鬼は1体のみでしたが、映画では2体目も登場し、逃げ遅れた乗客の救助、猪突猛進した伊之助を安全なところへ移し、戦闘態勢に入る。いや、もうこの一連のシーンだけで、冷静な状況判断、柱と普通の隊士との違いがビシビシ伝ってくる。下弦の壱の血鬼術により、眠らされて夢の中のこととはいえ、煉獄杏寿郎の強さをたった数分で体感させられた…スキ…

 

-幸せな夢の中-

炭治郎の夢。鬼に殺されたはずの兄妹の姿。炭治郎が泣きじゃくるのも分かる…。温かく穏やかで優しい家族。本当だったら炭治郎もこのまま温かい家族と暮らして何年か後、奥さんを娶ってまた新しい家族を築いていくはずだったんですよね…

『でも、もう俺は失ったから。』そう己に言い聞かせ走り出した炭治郎。苦しかっただろうな…。鱗滝さんの元へ向かうときに区切りをつけたはずなのに。魘夢の血鬼術でまた区切りをつけなきゃいけなくなって。それまで何が起きているのか分からない…って感じだった末っ子の六太の『お兄ちゃん置いていかないで!』胸が張り裂けそうだった。父が亡くなってから寂しがりになった六太。(公式ファンブック記載)

一家の大黒柱となっていた炭治郎がどこかへ行ってしまう。自分たちを置いて。夢の中のことでも本当に辛い…涙腺が崩壊した。マスクに涙が染み渡る。

 

煉獄さんの夢。

元炎柱である父へ、柱になったことを報告する煉獄さん。『どうでもいい』こんなに冷たくあしらわれるのに、この夢も煉獄さんにとっては"幸せな"夢のひとつなんですよね。父の言葉を聞いて少し、空気が揺らぐような、煉獄さんの瞳が揺らいだようなそんな気がした。

情熱的で優しかった頃の父を知ってる煉獄さん。柱になったら、何か変わるかもしれない。元の快活な父に戻るかもしれない。頭の片隅でどこか願っていた煉獄さんがいたのかな。って思うと喉の奥がキュッと苦しくなる…。

千寿郎くん、わたしもっと千寿郎くんの声高めだと思ってたんですよ!!でも、低めの落ち着いた声じゃないですか……そうきたか!!って家にいたら天を仰いでました。何回も観てるのに、千寿郎くんの声初めて聞いた時と同じ反応をしてしまう。

煉獄兄弟の対話シーン。泣けますよね。いや、ずっと泣いてるんですけど…

自分は長男だから、父以外に剣技を教えてくれる人もいなかったけど、千寿郎くんには煉獄さんがいる。

『どんな道を歩んでもお前は立派な人間になる!』もうこのときって千寿郎くんも日輪刀を手にしていたのかな。色変わりの刀の色が変わらずに。それを煉獄さんも知っていて隊士になれなくとも気にするな!って意味も含まれてるのかな。とか色々考え出したらキリがなくて…煉獄兄弟の絆も強いものですよね。いつも嗚咽を漏らしそうになるのを堪えながらスクリーンを見つめています。(無限列車から下車した後の話も見てほしい…)

 

 

伊之助、善逸の夢。

伊之助の夢、かっちょいい親分が子分たちと一緒に大冒険へといざ行かん!みたいな。ほわほわしちゃう。

さっきまでしくしく、しんみりしてたのに、マスクの下でにちゃり。と笑ってしまう。

善逸の夢って、禰豆子といい感じになりたいとかかっこいいところ見せたい。っていう思いなのかなって最初は思ってたんですけど、最初桃の木出てきますよね。これって那田蜘蛛山編でも出てきますよね。兄弟子との対話シーンで。桃投げつけられてるんですよ。痛えよ。兄弟子が出てくるってことはあの夢に出てきた場所は善逸が育手の桑島さんのところで修行していた場所ってことですよね…毎日ように逃げ出そうとしてその度にじいちゃんに連れ戻された場所。でも、善逸にとっては見捨てずに育ててくれた桑島さんや兄弟子がいる大切な場所で、宝物で、そう思ってここを見ると、じんわりと涙が滲んでしまいました。

 

-下弦の壱との闘い、そして決着-

覚醒した伊之助、善逸の型のシーン。かっけぇ…え、善逸何両一気に駆け抜けたの?魘夢が『術が解けきれていなかったのに』って体が崩れ落ちて行く中言ってたけど善逸って気絶して眠りに落ちるとめっちゃ強くなるから禰豆子が夢の中からいなくなった?と思って駆けつけたのかな〜。

あ!あの、次煉獄さんが覚醒します…ここめちゃくちゃかっこいい…細かく斬撃を入れているところ、漫画に無い部分も描いてくれて、本当に嬉しい…ありがとうございます!

 

炭治郎と伊之助の息のあった戦闘シーン。こんなに縦横無尽に動き回って魘夢と戦ってたんだ!ってこう、ワクワクするというか、2人ともかっこいい。触手めっちゃ気持ち悪いですけど。伊之助って視線とか殺気とか肌で感じたり感覚が鋭いから、この列車そのものが鬼って多分乗車する時から感じてるんですよね。(主の中に〜とかって言ってるので)

脱線した瞬間、煉獄さんは乗車していた人たちを助けるために技を出して最小限の被害に食い止めていたんですよね…守り抜いたんだ…かっこいいなぁ、本当に…

 

-猗窩座との戦い-

魘夢との決着もつき、この夜明けを待って終了。めでたしめでたし。って終わると思うじゃないですか…わたしは漫画読んだときそう思いました…猗窩座との戦いを見てるわたしの心拍は200以上になり痣が発現する一歩手前って感じでした。(そうですか)

 

この猗窩座の登場するときのBGM、ROCKで無骨で荒々しくて、あかざぁぁぉぁあ!!!!!!って感じがして好きです。

猗窩座の血鬼術破壊殺の術式、これにも意味があるんですよね…

わたしは猗窩座のこと本当に許せないんですよ。大好きな人に致命傷を負わせた鬼だから。でも、猗窩座の人間だった頃の話を見ると、どこか憎めないんですよね。罪を憎んで人を憎まず。というか…。鬼滅の刃に出てくる鬼たちって今でこそ鬼となって人を喰らい、敵として相まみえるけど、人間だった頃に辛いことや悲しいこと絶望を味わっていたりしていて情がわいて、涙してしまうことがたくさんあります。

 

もう、ここからはスクリーンを見るのが正直辛かったし目を背けそうになった。それでも、眉間に皺を寄せながら煉獄さんのことを見つめていました。

もう、戦わないで…自分の命を優先して…そう何度も何度も心の中で思いました。でも、逃げたらここにいる全ての人の命が危なくなる。そして何より、母との約束があるから自分の命を犠牲にしてでも戦い抜いたんですよね。あぁもう本当に辛いなぁ…(思い出して泣いてる)

煉獄さんの『無い。俺はもうすぐに死ぬ。』聞きたくなかった。信じたくない。いやだ、いやだ、いやだ。

小さい子どもが駄々をこねるようにわたしも心の中で何度も何度も呟いていました。

 

煉獄さんの『俺は俺の責務を全うする!ここにいる者は誰も死なせない!』って言葉。

煉獄さんにとっての『責務』って柱として鬼殺隊として鬼の首を切り、人を助ける。っていうことはもちろんなんですけど、瑠火さん、お母さんとの約束もあるのかなって。『弱き人を助けるためです』『弱き人を助けることは強く生まれた者の責務です。』この言葉が全てなのかなって。煉獄さんは瑠火さんを亡くしているけど、父、弟とも健在で鬼によって家族を殺された他の隊士たちとは少し違って。上弦の参、猗窩座と対峙した際、『この少年は弱くない。侮辱するな』炭治郎の実力を認めて炭治郎を守ってくれる言葉。炭治郎たちも決して弱くはないけれど、ここにいる中で自分が1番強いから、純粋に人を助ける使命感で動いているところがあるんだろうなって思います。

吾峠先生の描く、『笑顔』大好きなんです。いつ鬼が現れるか分からない状況でいつも気を張っている。表情も固いことが多いじゃないですか。そんな中で目尻に皺が寄ってクシャッとなるような笑顔。柔らかくて、優しくて涙が溢れる。煉獄さんの最期、瑠火さんに『立派にできていましたよ』と言われた後の煉獄さんの顔、柱ではなく1人の息子の顔でクシャッと弧を描く目。苦しい、悔しい。なんで煉獄さんなんだろう。なんで、まだ20歳なんですよ…『若い芽は摘ませない。』って自分だってまだ20歳で若いんだよ。これからもっと強くなって炭治郎たちと一緒に闘っていくはずだったんですよ…悔しいな…。涙で視界がほとんど見えなくなる。

『心を燃やせ』って、これから続いていく中で何度か出てくるんです。炭治郎を動かす原動力にもなってるなって感じてます。

煉獄さんの鎹鴉の目にも涙が浮かんでいるのが、さらに泣けますよね…相棒でずっと隣にいた。煉獄さんの成長を見てきたんですもんね

情熱って人を動かす原動力になると思うんです。趣味にそそぐ時間も同じ。大好きなことをしていると毎日が最高にhappyで楽しくなるんです。

だからわたしは胸を張って好きなものを好きって言いたいっていつも思っています。

 

もう少しだけお付き合いください。

主題歌『炎』

歌詞を見ながら聴くと、心の奥にずしんと響いてここでさらに涙が溢れてしまいます。もうずっと泣いてるけど…。この曲、わたしは炭治郎たちが煉獄さんと出会い、そして別れ、これから進んで行く未来を歌っているのかなと思いながら聴いています。もちろん、鬼滅の刃の世界だけではなく現実のことにも当てはまることもたくさんあるので、一個人の考えです。

『夢が一つ叶うたび僕は君を想うだろう 強くなりたいと願い泣いた』

煉獄さんの死を前にして、泣いたあの日。煉獄さんの言葉を胸に一歩進んで強くなれた、できることが増えた時に煉獄さんを思い出している炭治郎を想像してもう、情緒が天元突破してしまう。

『心に炎を灯して』

これは言わずもがな、『心を燃やせ』を意味してるなと感じました。

LiSAさんの力強い歌声で奏でてくれる『炎』とともに出てくる煉獄さんの思い出でもうほとんど前が見えなくなる…。泣きすぎて頭が痛い。

 

もっと舞台挨拶のこととか書きたいこと、溢れることがあるんですけど、長くなってしまうのでそろそろ終わりにしなきゃ…

 

漫画を読んでいない人は、映画を見て炭治郎が『この縄は日輪刀で切るのは良くない気がする』といった部分、(ここ、どう言う意味なんだろう?)とか少しもやっとしたんじゃ無いかと思います。

漫画にそのことについて触れていたり、補完情報も書き込んでいたりするので気になった方はぜひ漫画も読んでいただきたいなと強く思います。千寿郎くんや煉獄父も出てくるので……しんどいです。そして、もう一度映画を見てほしいなって。見方が変わってまた新鮮な気持ちで楽しめるんじゃないかと思います。

このご時世ですので、映画を見る際は小さいお子様を除き、必ずマスクを着用し周りに迷惑がかからないようにしましょうね。

少しでも長く、スクリーンで炭治郎や煉獄さんたちの活躍を見ることができるように。

あ、最後に。鬼滅の刃のキャラクターに命を吹き込んでくださった声優の皆さん、映像、音楽で命を吹き込んでくださった皆さん、本当に素晴らしい作品をありがとうございます。

 

長々と書き連ねてしまいましたが、お付き合いいただきありがとうございます。アニメ二期が決定するのを楽しみに待ちながら、今日も前を向いて心を燃やして、日々を大切に過ごしていこうと思います。

 

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